識玄象法は識(心)の力を基として顕れる事となるため、根幹となる識の力が脆弱であると余力とは成らず使役する事は叶わないのです。
その事から法術を使役可能と成すための根幹力である識の力を増幅させるために修練が必須となるのです。
識の力とは「気導力/想像力/感応力」の三種となり、これを鍛えるための法が
「宝珠五行」と「神仙招魂」の二種となるのです。
この二種の識法を数年間修練する必要があり、これが成されないと識の力を増大させる事が難しくなるため法術全般の使役に必要な余力が生まれなくなるのです。
では識力増強を担う「宝珠五行」は次の五種の事を言っています。
「吐納術(呼吸法)/気導術/奇火術/玄創術(感性活性)/卜歩術」の五種となります。
五行は基礎的能力を体得する修練となり、それに続いて行う「神仙招魂」は術法の基本の力となり識を幽世(映像世界=想いの世界)に顕現する身業となります。
この修練の手順として幽世に単純な形を顕す事から始まり、その形に目的(使命)を持たせる事になるのです。その使命を持たせる方法として「青は識の力を拡大させることにより他者の波動を己に近づけさせない」ようにする回路を修練により築く事とするのです(識の力を習性化する)。これを「護り」の使命としています(形の無い識に形を持たせ色等をサインとすることにより識力に力の発動回路を創る)。
その他として「赤(攻撃)/黄(伝昇)/白(癒し)/紫(統合)」の五色で顕し識への力の認識サインとして識の回路に組み込む修練となります。
それが進み識力が増してくると当初の識の形を人型に変化させる事となるのです(識の習性により人型とする)。
この幽世に顕された人型を使役神と成す事により己だけではなく他者に識の力を反映させることが可能となるのです。この使役神を識神(しきのかみ)と呼称する事となるのです(距離に関係無く使役する事が可能)。
識力が増大し脳と幽世の連環が強い絆で結ばれると五神仙は六神仙として使役の種が増える事になります。
六番目の使役神は「黒で顕され使命を浄化(祓浄)として種別としての名を胡狼(ころう)」と呼称される事になります(青=青龍、赤=鳳凰、黄=麒麟、白=霊亀、黒=胡狼、紫=主霊/司/大帝)。
法術使役の能力は「宝珠五行と神仙招魂」二つの修練により培われるモノとなり、それと「法の摂理」と呼ばれる法理の三種の教義が一つとなり法術と呼ばれる事となります。
この能力を体得する事により他の必要に応じて使役される術は自在に使役する事が可能となるのです。
逆に言うならば「体得していなければ何も生じない」事となります。